日々のこと⑰
今日はお斎(おとき)についてお話しします。
お斎とは、仏教行事に際しての会食のことです。
葬儀はもちろんのこと、年回法事やお寺様のお説教などの行事のあとの会食もお斎です。
みなさんはおそらくお斎の意味を勘違いされていると思いますが、お斎は行事出席者に
対する感謝のしるしや、お寺様へのお礼でもありません。
じつはお斎は仏事の一部なのです。
その場で、一緒に仏事に遇えたご縁をともに喜び、会食を通して仏さまのご恩を確かめ合う
大切な時間なのです。
お斎の料理は肉、魚などの生物をさける精進料理が基本となります。
つまり間接的にも殺生しないことで、修行をするのです。
普段なにげなく食べている生き物の「いのち」を改めて知り、それによって支えられている
私たちの「いのちの罪深さ」を知るのです。
いのちの尊さや、食事本来の意義を考えさせられるのが、精進料理と言ってもいいのではない
でしょうか。
現代では、このお斎も肉や魚の入ったものを食べられる方がほとんどですが、逆に精進料理
がめずらしいものになっていますので、葬儀当日くらいはみなさんで精進料理を召し上がって
いろいろと感想を話してみるのもいいのではないでしょうか。
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